愛すべきthe band apartについて ~第2回~
- 新作「Memories to Go」発売
前回のブログ記事を書いてから半年ぐらいが経過しました。
ついに愛すべきthe band apartは新しいアルバムを発売しました。
その名も「Memories to Go」!
キタね!これは!
いや~やっぱバンアパさんかっこいいよほんとに。
もうね、前のブログでライブが不安定だってことを書いてたけど、今回もきっと不安定だと思うよ川崎さん!
だって今回の川崎さんすっごい暴れてるもの。
感覚としては「alfred and cavity」の頃を彷彿とさせるギターヒーロー降臨ですよ。
速弾きメタルモンスターもびっくりの大暴れっぷり。特に曲のアウトロ(いつもバンアパさんたちはアウトロで聴かせるところがある)で顕著で、速弾きのフェードアウトで終わるM7「She is my lazy friend」は圧巻もの。
往年のギター小僧から現在進行形のギターキッズまで唸らせる速弾き。
川崎さん、あなたすごいよ!ほんとに!
というところで、あまりにレコーディングに力入れすぎてる感がハンパないのでこれはライブもかなりハラハラもんだろうなと思っております。
- 改めてバンアパさんすごいです
どうしてこんな曲が作れるんでしょう。ミュージシャンは命削って音楽作ってるっていうのがほんとに当てはまるバンドがthe band apartです。
バンドの技量の限界を常に更新しようとしていて常にチャレンジをしています。
確かにバンアパ節ともいえるようなカッティングとかコード進行とかシャッフルビートみたいなのは必ずあるんです。
もうなんかフュージョンバンドなんじゃないかと思ったM2「ZION TOWN」なんてのもこれまでのバンアパを知ってるとすごくすんなり入ってくる。
というかこの曲はAメロの入りがとても良い。こんなメロディで歌いだす人気バンドある?
というかこういうバンドが日本のロックを耕してくれたからこそ、今Suchmosなんかが大人気なわけで、Suchmosに続けと烏合の衆がレコード会社からこぞってデビューさせられてるわけですが、もうそういうのやめてよ。
とはいえ、バンアパが人気を得だしたころもバンアパみたいなバンドがたくさんいたな、俺は割と好きだったけど。なかなか今も活動してるのっていないな。
そう考えれば考えるほどthe band apartは稀有な存在で、日本のロック界にバンアパ以前とバンパ以降と言わせるほどの影響力があったある意味レジェンド的なバンドなのにも関わらずいまだ進化をやめず、人気に甘んじることなく腰を低く据えて色んな所でライブやったり色んなミュージシャンに客演したり、横のつながりも広く活動しています。
だから好きなのかもな。会いに行けるアイドルじゃないけど、そこら辺のライブハウスでやってそうな身近な大物感があって好きなのかも。
前回のブログでもっと売れてほしいなんて言ったけど、このスタンスだから続けてこれてるしこのスタンスで活動してるから好きなのかもな。
だってさ、何回かライブ見たことある人はわかると思うけど、この人たちめっちゃオシャレで複雑な曲やってる割にはクッソ汗かいてめちゃくちゃエモーショナルに演奏するんですよ。
で荒井さんのMCも「うす!ありがとうございます!」みたいな体育会系というかハキハキした誠実なMCをするし、原さんはなんか狂ってるしで全然そこらの凡百のみんな同じような髪形した
そうこんなの。しょうもないナルシズムでスペシャでRage Against the Machineの「Guerilla Radio」カバーしちゃうようなコメントしづらいバンドマンみたいな。
こんなのみたいなナルシズムの無いある意味リアリズムのバンドがバンアパなんですよ。
この[Alexandros]だってRADWIMPSだって少なからずバンアパから影響受けてます。
そんだけレジェンド的なバンドなのにいまだ新作で新しいことやってるなんて、もうなんかそりゃあなた方が力尽きるまでついていきますよってなもんで。
- 総括
今回の新作はバンアパの日本語詞が好きな人も、バンアパはやっぱ英語詞だよなって(しょうもない評価しかできない残念でかつ音楽を聴いてない)人もきっと満足するアルバムです。
今年の夏はこれ聴いてりゃいいような気もする。
では。