最近見たもの聞いたもの 第5回
3ヶ月連続で好きなバンドのライブを見てきました。
■環ROYのライブを見てきた。
もう8月の話ですが、環ROYのアルバム「なぎ」に併せたツアーの初日に行ってきた。
場所は渋谷WWW。
アルバムを曲順にやり、あとは昔の曲をちょいちょいと。5〜6年前から好きでようやくライブを見る機会に巡り会えました。
「そうそうきょく」が始まったときは思わず目頭が熱くなったな〜。相当思い入れのある曲だったからな〜。
ステージには環ROY1人、照明はシンプル。まるで一人芝居を見ているよう。
PV撮影で体調を崩していたようで、途中咳き込んでたけど観てるほうはあまり違和感なかったかな。
好きな曲もやってくれたし、みんな大人しく見てて客層もあんまりヒップホップ感なかったしオシャレな人が多かった印象です。
後ろのPAエリアにいた鎮座DOPENESSと帰りの京王線で一緒だったし、言うことない夜でした。
■the band apartのライブに行ってきた。
これまた憧れのthe band apartをずいぶん久しぶりに観に行くことができました。
9月初頭、場所は新代田のFEVER。
初めて行ったけど、いい感じのライブハウスでフロアはぎゅうぎゅう。
アルバム「Memories to Go」を引っさげたツアーの初日、アルバムを曲順にやり、あとは昔の曲を新しい順に遡るセットリストで、やっぱり最後は「K. and his bike」。
学生の頃好きだったバンドが今でも活動していてしかも素晴らしい曲を提供し続けているという姿勢にものすごく感動して懐かしさと驚きで目頭が熱くなりました。
客層も俺ら世代からもっと若い世代もいて、変わらず続けるというのはファンも新しくなっていくものなんだなとしみじみと感じました。
なんだかメンバーも丸くなって、昔は毒ばっか吐いてた原さんがファンに感謝してたり木暮さんは赤ちゃん連れてくるし、少し癖のあるバンドがみんなから愛されるバンドになってて長く続けるってこういうことだな〜と妙に感心っていうか原さんも荒井さんも痩せすぎ。
■downy/D.A.N.を見てきた
怒涛の3ヶ月連続ライブ鑑賞トリはdownyとD.A.N.です。
去年からD.A.N.にハマっちゃっていつか見てみたいな〜とたまたまeプラスみてたらなんとdownyとライブやるっていうじゃあーりませんか!
俺は勝手にもしradioheadが来日したら前座はD.A.N.だなと妄想するぐらい好きなのでなんだいこの俺得ラインナップは!って事で見に行ってきましたよ。
10月某日、場所は渋谷WWW。
D.A.N.めっちゃ良かった。途中機材トラブルもあったけどそれを取り返す後半の演奏はかなり良かった。
「SSWB」イントロのベースラインが始まったときは鳥肌もの、「Zidane」はクソカッコよくて最後の「Native Dancer」は圧巻でした。
もう最後は機材トラブルなんてなかったぐらい気合の入ったライブでした。
そしてdowny。
最初の「Δ」が始まったときはちょっと音小さいかななんて思ってたけど最後の「弌」が終わる頃には耳鳴りがするほどの轟音の渦でした。
去年に引き続き2度目のdowny、去年はライブ見るまでに酒を飲みすぎて立ってるのしんどいレベルだったんですが、今年も立ってるのはしんどかったですけど、酒は控えめにして場所もいいとこでメンバーをじっくり見渡しながらライブ鑑賞できました。
もうなんていうかすごい人たち、涼しい顔してめちゃくちゃ複雑なことしてて、言うなればテスト前に「全然勉強してねー」っていいつつ実は裏でものすごい努力してる人みたいな、まさに血と汗と涙の結晶みたいな曲を奏でます。
異次元の音楽。
再始動してくれて本当に良かった。
■Egw Eimiを見てきた。
引越しであまりお金がなかったので今回はいいかなと思ってたんですけど、越がどうしても見にきて欲しいというので会社帰りに見に行きました。
10月某日、場所は下北沢近松。
ここは以前CAVEBEというライブハウスでしたが、近松という名前でまたライブハウスになったみたいです。
また雨のマンデーズも対バン、福岡からきたパノラマメロウも良かった。
で、Egw Eimiはというと、いい感じの安定感。
曲順もまとまりがあって聴きやすい。立ちっぱなしで疲れた脚にもちょうどいいリズム感。
俺は詳しく細かいことはわからないけど、すごくいいライブしてるんじゃないかな〜と、その証拠に別に企画ライブってわけじゃないのに自然と起きるアンコールがそれを物語っています。
YouTubeで見てライブに来てみたなんて声も聞こえて、少しずつ広まっているのがわかります。
どうやら来年東名阪ツアーをやるらしくて、より広まっていくといいなーと友達ながらに応援しております。
バンアパと比較するのはアレだけど、長くバンドを続けるというのは間違いなく力になっているし羨ましいことだなと感慨深くなってしまいます。
■そこで思うこと
売れるバンドと売れないバンドの線引きはどこなんだろうか。
運か実力か金か。それともルックスか。
でもやっぱり確実に言えるのは聴く人の心を揺さぶったりどこか琴線に触れる音楽を発信し、ライブのクオリティが高かったりするバンドって長く愛されるということ。
世の中には沢山のライブハウスがありそこで毎日誰かしらが演奏している。
客がいてもいなくても演奏したい人はノルマという出演料をお店に払ってライブをする。
日の目を見ないミュージシャンでも素晴らしい演奏をする人がいる。でもそこの日の目を見る見ないの差はなんなんだろう。
客がお金を払うに足り得る演奏をしてるかどうかなのか。人を惹きつけるカリスマ性なのか。
でもやっぱりそこはつまるところ努力なのかもしれない。
継続する努力、自分たちの納得いくものを提供する努力。
バンアパもものすごく練習したと言っていたし、downyだって努力無しにあの演奏はできないはず。
甲本ヒロトは「好きだからロックをずっと続けている」と何かのインタビューで言っていて、逆に「みんな崇高なものを目指しすぎてる」とも言っていた。
そこに努力は感じられないかもしれないけど、好きなことを追い求めるという当たり前の努力を当たり前に好きだから続けてるというのが、明暗の分かれ目なのかもしれない。
日々の生活に追われている凡人にはできないことを日々ミュージシャンは追い求めている。
そんな普通の人にはできないことを頑張っているミュージシャンにはもっと売れて欲しいな〜と願うばかりです。
とはいえみんなそれぞれ頑張って生きてるんだけどね。
というわけで今回はここまで。